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花組『ザ・フラッシュ!』

<第6回>

▽花組公演 グランド・ショー『ザ・フラッシュ!』
▽宝塚大劇場1991年1月~2月
作・演出・・・小原弘稔
作品紹介・・・華麗で迫力のあるダンシングの魅力を十二分に満喫できる本格的なショー作品。
作品評★★★★★★★★★★
鑑賞日・・・2002年7月7日

▽私が近年の宝塚で見たショーの中では、『ノバ・ボサ・ノバ』と並び最高傑作と信じて疑わないショーです。
トップの大浦みずきさんを中心に、ダンスの花組の魅力満載なショーであると同時に、伸び盛りの若手スターが輝いていた作品でもありました。
故小原先生は、若手抜擢には抜群の目を持っていらっしゃいました。この作品でも、小原作品の特徴でもあるプロローグのトリオに、愛華みれ真琴つばさ香寿たつきの若手を起用。さらに4番手の真矢みきの横には森奈みはる白城あやかと新進娘役を配していました。彼女たちが皆トップになったのは周知のところ。ちなみに、3番手の安寿ミラには華陽子香坂千晶。そして、2番手朝香じゅんには、梢真奈美峰丘奈知を。これらの組み合わせを聞いただけでもドキドキしちゃいますよね。
さて、このショーの一番の見所は、第7場「ダンシング・オン・ザ・ベニー・グッドマン」でしょう。振付に、いまブロードウェーでも大人気のリンダ・ヘーバーマン女史を招き、その完璧主義の指導のもと、完璧な場面に仕上がりました。この場面は、花組の中でもダンスが得意な精鋭によって作られていましたので、当然の仕上がりといえますが、メンバーには、もちろん紫吹淳匠ひびきも名を連ねています。
僕は、個人的には小原先生のレビューが一番好きだったので、若くして亡くなられたのが残念でなりません。小原先生の作品には、“自然な”お洒落感覚が漂っているように思うのです。“自然な”パリの香りとでもいうような。
この「ザ・フラッシュ!」は、リンダ先生の色濃い振付の印象が強く、アメリカンな感じですけどね(もちろん、レビューだけでなく、ブロードウェー・ミュージカルにもかなり精通された方でしたからね)。

※併演作品…『春の風を君に…』 作・演出 大関政弘でした。





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